2026/05/02
予約が入れば入るほど損する民泊の謎

民泊は、予約が入れば入るほど嬉しい商売だと思われがちです。
普通はそうです。
実際、空室より予約が入る方がいいに決まっています。
でも民泊には、ちょっとやっかいな罠があります。
予約が入れば入るほど損することがあるんです。
理由は単純で、民泊は1年で180日しか営業できないからです。
しかも、この180日は好きな時期だけを都合よく売れるわけではありません。
民泊の日数カウントは4月1日から始まり、予約が入る宿はどんどん埋まっていきます。
ここで痛いのが、季節によって売値がまるで違うことです。
たとえば、10月から2月なら1泊3万円以上でも予約が入る宿でも、6月なら1万2000円程度で泊まれます。
同じ1泊です。
同じ1/180です。
でも売値は倍どころか、それ以上違う。
だったら商売人としては、同じ1日なら1円でも高く買ってもらいたい。
これは当たり前の感覚です。
もちろん、6月に予約をいただけること自体はありがたいです。
文句を言う話ではありません。
でも、ありがたい話と、商売としてどこで売りたいかは別の話です。
人気の宿ほど、4月、5月、6月でかなり埋まります。
さらに先の予約も入ってきて、秋の終わりか年末前には180日を使い切ってしまうことがあります。
すると何が起きるか。
本当においしい12月、1月、2月のハイシーズンが売れなくなります。
年末年始。
春節。
春休み前後。
ここは平気で普段の2倍、3倍近い単価が取れる時期です。
でも民泊だと、宿が弱いから売れないのではなく、売る権利そのものが残っていないんです。
これ、かなりきついです。
満室で喜んでいたら、あとで一番高く売れる時期を丸ごと捨てていた。
そんなことが普通に起きます。
極端な話ですが、4月〜10月辺りで180日を使い切ると、残りの4〜5ヶ月は収入が無いのに家賃だけ払い続けるなんてこともあります。
中には、前半はあまり売らず、後半の高い時期に180日を残せばいいと思う人もいます。
その気持ちはよく分かります。
でも実際は、そんなに都合よく後半だけ埋まってくれるわけではありません。
だから、人気が出そうな宿ほど、本当は民泊より最初から旅館の方が向いています。
旅館はハードルも費用も高くなります。
でも旅館なら、1年365日、営業日数に縛られず売ることができます。
この差は年単位で見るとかなり大きいです。
民泊は始めやすいです。
でも、人気が出た時にこそ損をすることがある。
そこが、民泊180日の一番いやらしい罠です。













