2026/04/19
民泊運営の現場は綺麗事じゃない《その2》トイレ問題、盗難、破損、普通に起きます

民泊をやっていると、たまに「ホテル運営みたいで華やかですね」と言われることがあります。
たしかに、きれいな写真を撮って、素敵な部屋を載せている瞬間だけ見れば、そう見えるのかもしれません。
でも現場は、そんなにきれいな話ばかりではありません。
たとえば、10時過ぎに清掃スタッフからLINEで浴室の真ん中に立派な💩の写真が送られてきた時の衝撃は、想像の10倍くらい凹みます。
しかも朝です。
これから次のチェックインがある日に、それを見せられるこちらの気持ちは、なかなかのものです。
こういう話をすると驚かれますが、実はまったくの例外でもありません。
理由は単純で、人数に対してトイレが足りないと無理が出るからです。
5人くらいまでなら、トイレ1つでも何とか回ることはあります。
ただ、6人、7人、8人となってくると、1人が長く入っているだけで、他の人は行き場がなくなります。
ホテルなら共用部に逃げられますが、民泊はそうはいきません。
その結果お風呂だったり、ベランダだったり、戸建てなら庭だったり、本来そんな用途ではない場所にしわ寄せが来ます。
汚い話ではありますが、宿を作る側としては笑って水に流して終わりにできる話でもありません。
だから自分は、5人を超える宿泊を想定するなら、できればトイレは2つあった方がいいと思っています。
お風呂が2つなくてもトイレが2つあるだけで、滞在の快適さはかなり変わります。
実際、水まわりに余裕がある物件はレビューも安定しやすいです。
派手ではありませんが、こういうところが後でじわじわ効いてきます。
盗難や破損も似たようなものです。
たとえばバックヤードに置いていたシャンプー、ボディソープ、洗剤、トイレットペーパー、ティッシュ。
長期滞在や大人数向けに多めに置いておくと、たまに気前よく全部持っていかれます。
こちらとしては補充用在庫のつもりでも、持って帰るゲストから見ればお土産なのかもしれません。
ドライヤーもよく消えます。
あれは驚くほど自然にいなくなります。
さらに破損です。
2台横並びのダブルベッドが、ものの見事にフレームから真っ二つになっていた時は、昨晩ここでワールドプロレスの王座決定戦でも開催されたのかと想像して、絶句してしばらく固まりました。
300キロや500キロ耐荷重のベッドでも壊れる時は壊れます。いえ、壊します。
普通に寝ていてそうなるとは思えない壊れ方をしていることもありますが、なぜか誰も心当たりはないことになっています。
さらにすごいのは、壊したことを謝るより先に、「壊れる方が悪い」と言われたり、「怪我をしたから値引きしてほしい」と話が飛んでくることがある点です。
これがいわゆる斜め上の発想とでもいうのでしょうか・・・
そこまでくると、こちらもだんだん悟ってきます。
民泊運営は、性善説だけでは回りません。
盗まれることもある。
壊されることもある。
想定外の使われ方もされる。
それを前提に、宿の作り方や備品の選び方を考えないといけません。
おしゃれな宿は大事です。
でも、おしゃれなだけでは運営は守れません。
トイレは足りるか。
持っていかれやすい物はどこに置くか。
壊れにくい家具を選んでいるか。
結局、あとで効いてくるのはそういう地味な設計です。
民泊運営は、見た目の華やかさより、現場でどれだけ笑って片付けられる設計にしてあるかの方が大事だったりします。













